※ 本記事は一般的な考え方の紹介です。実際の判断は建物の状態・立地・費用の見積もりなどを踏まえてご検討ください。
「そろそろ水回りを直したい」「外壁が傷んできた」——リフォームを考え始めても、まとまった費用がかかるため踏み切れない人は多いものです。 ですが判断の軸は「費用が高いかどうか」だけではありません。リフォームをしない場合に建物がどれだけ劣化するかまで含めて、数年後の資産価値で比べると見え方が変わります。
比べる相手は「何もしない自分」
リフォームの損得は、「リフォームした場合」と「何もしなかった場合」の数年後の資産の正味価値で比較すると整理できます。 何もしなければ費用はかかりませんが、建物の劣化は進み、放置するほど資産価値は下がっていきます。つまり「何もしない」も、目に見えないコスト(価値の目減り)を払っている状態です。リフォーム費用と、それによって防げる価値の下落を並べて初めて損得が見えてきます。
リフォームには2つの目的がある
リフォームの効果は、大きく2つに分けられます。
- 老朽化への対応 — 雨漏り・設備の故障・耐震性の低下など、放置すると資産価値や安全性が大きく下がる部分を食い止める
- 価値の向上 — 間取り変更・設備のグレードアップなど、住み心地や売却時の魅力を高める
このうち①の老朽化対応は「守りの投資」にあたり、やらないと損失が拡大しやすい部分です。②価値向上は好みや目的次第で、費用に見合うかは慎重に見極める必要があります。
「かけた費用 = 上がる価値」ではない
注意したいのは、リフォーム費用がそのまま資産価値の上昇や売却価格に反映されるとは限らない点です。とくに売却を前提とする場合、100万円かけたリフォームで売却価格が100万円上がるわけではないのが一般的です。 一方で、住み続けることを前提にすれば、リフォームの価値は「売却価格」ではなく「これから何年、快適に安全に住めるか」で測ることになります。売るのか住み続けるのかで、価値の測り方が変わる点を先に決めておくと判断がぶれません。
補助金・減税制度も確認する
省エネ改修・耐震改修・バリアフリー改修などのリフォームには、国や自治体の補助金・減税制度が用意されている場合があります(国土交通省ほか)。制度の内容・金額は年度によって変わるため、着工前に最新の制度を確認すると、実質的な自己負担を抑えられることがあります。
自分の条件で試算してみる
リフォームが得かどうかは、費用・建物の状態・想定する年数によって変わります。 リフォームの損益を無料でシミュレーションすると、「何もしない」場合と数年後の正味価値で比較できます。
参考にした情報
- 国土交通省「住宅リフォームの支援制度」関連資料(省エネ・耐震・バリアフリー改修の補助・減税)